◎地中熱
地中熱とは
四季のある日本では、冬と夏に地上と地中との間で10℃から15℃もの温度差が生じています。つまり、温度が一定である地中は冬には温かく夏は冷たい。地中熱の利用ではこの温度差に着目しました。
地熱と地中熱の違いについて補足的に説明します。地球がもっている熱エネルギーが地熱ですので、地中熱は地熱の一部ともいえますが、利用の仕方から見ると、火山に近い場所にある高温のエネルギーを発電等に利用する地熱と、足もとにある恒温のエネルギーを温熱・冷熱として利用する地中熱とは、似て非なるものです。 「地中熱とは、昼夜間又は季節間の温度変化の小さい地中の熱的特性を活用したエネルギーのことである。」このように、わが国では地熱と区別して地中熱という言葉を使っています。
(地中熱利用促進協会HPより抜粋)
地中熱の活用事例として、融雪・冷暖房・給湯・農業ハウス・温水プール等があげられます。
環境技術実証事業(ETV 事業)は、環境技術の開発者でも利用者でもない 信頼できる第三者機関が環境技術を実際の現場等で実証し、 その結果を環境省ウェブサイト等で広く公表することにより、 環境技術の普及を支援するものです。(環境省 環境技術実証事業HPより)
弊社は、平成22年度 環境省の環境技術実証事業において、㈱福島地下開発本社事務所における地中熱交換井において地中熱交換部(C)を実証しました。
被災地(福島県、宮城県、岩手県の3県)に所在する企業が開発した再生可能エネルギーに関連した技術やノウハウ(以下「シーズ」という。)に対する技術支援を産総研が実施し、地域における新産業の創出を支援する事業です。(産総研HPより)
地中熱掘削工事とは、大地に口径φ179㎜程度で深度100mクラスの採熱井戸ボアホールとして掘削して、杭熱交換器【高密度ポリエチレン材料(呼び径25~30A)のシングルチューブもしくはWUチューブ】を挿入し、孔壁とUチューブの間に硅砂を充填させ杭熱交換器を構築する工事のことです。
主に、道路の融雪として活躍しているロードヒーティングや建物の冷暖房装置に利用されています。
完成深度100mクラスの地中熱掘削工事の施工実績は、今年度までで累計120本以上に達し、地質に適した施工機械・掘削工法を提案して創業以来から蓄積された豊富な地質データと重ね合わせ、現場で稼動しています。
地中熱利用を計画・立案・検討・施工する際には、ぜひ当社にご相談・ご用命ください。